派遣・契約社員から正社員になる 待遇改善か転職か

働き方の多様化

時代の変化とともに、人々の価値観やライフスタイルも変わってきました。同様に働き方も、大きく変化しています。学校を卒業して定職につくという考え方は、今の時代にはまだ一般的というものの「そういうものだ」といった表現は通じません。仕事につかないのも一つの生き方であり、派遣や契約社員もまた自由な選択枝の一つに過ぎません。労働市場もそのような社会情勢に応えるように、さまざまな雇用形態を創りだしてきました。それはとりもなおさず働く者のニーズでもあったのです。しかし、「ワーキングプア」という言葉がそこから生まれ、負の現象を呈していることも紛れのない事実です。社会経済環境が働き方のスタイルに影響を与えている見方もできます。雇用環境が厳しい昨今ですが、状況に応じて制度が変わり、働く側の考え方も変わっていく、その変化のスピードも速く実態をつかむのにも苦労します。そんな急な変化のなかで、今「正社員」というキーワードに熱いまなざしが注がれています。